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トッキー
2011.11.5 05:49政治・経済

TPPは「民主主義」も障壁として排除する

野田首相はTPP参加について、
「最終的に私の政治判断」

と語ったそうです。

どんなに反対があろうと、
独断ででも参加表明すると
腹を決めたようです。

一方の自民党は、
今月のAPEC首脳会議での
交渉参加表明には反対
という見解はまとめたものの、
TPP参加自体の是非は
明らかにしていません。

以前このブログで
「自民党だって、
谷垣総裁以下執行部はTPP賛成」
と書いたところ、
「谷垣がTPP賛成というのは、
毎日新聞の捏造記事だ」
という指摘をいただきました。

確認したところ、
確かに毎日新聞の記事は
相当に恣意的なものでしたが、
その記事の元となった谷垣の発言は、
どうとでもとれる典型的な「玉虫色」でした。

これだけ国論が二分されている中で
はっきり態度を示せないのは、
やはり「消極的賛成」
等しいと私は考えます。

自民党の石破茂前政調会長は、
今日行われた講演で
「TPP交渉に
参加しない選択はありえない」

と発言したそうです。

「交渉には参加して、
日本に有利なルール作りをすべきだ」とも

「交渉で気に入らなければ、
国会で承認しなければいい」とも
言ったそうです。

完全なバカなのか、
わざと嘘ついてるのか、
はっきりさせてください!

今から交渉に参加しても、
ルール作りには
ほとんど参加できません。

交渉だけ参加して、
気に入らないから
やめるなんてことは、
外交上不可能です。

どちらも周知の事実なのに、
石破は平気でデマを飛ばしています。

石破氏は
「コメには778%もの関税がかかっているが、
それで農業がよくなったわけではない」
とも発言しています。
つまり、コメ関税の緩和、撤廃にも
肯定的なのです。

おそらく石破は
稲作が日本の「国体」に直結する
ことなど一切知らず、
単なる工業製品と
同じにしか思っていないのでしょう。

自民党だってこんなもんです。

小泉改革の総括もせず、
無反省に構造改革、
グローバリズム賛成を唱え続け、
TPPに賛成している者もたくさんいます。

谷垣ら執行部が
考えていることは丸見えです。

TPP反対なんて言ったら党が分裂しちゃう。
そもそも財界からの献金が来なくなっちゃう。
ここは賛否を明らかにせずにやり過ごすしかない。
どうせ、TPPに参加してひどいことになっても、
民主党の責任なんだから。

せいぜいこの程度でしょう。

彼らが守りたいのは日本ではありません。
自民党と、党内での
自らの地位を守りたいだけです。

いっそTPPの
ワンイシューで選挙やって、
民主党も自民党も割って
政界再編してもらいたい!

小泉改革が行われてしまい、
格差社会が作られてしまったのは
無念ではあるものの、
「郵政選挙」で国民が選んじゃったのだから、
まだあきらめもつきます。

しかし野田首相は小泉のように、
選挙までやって国民を騙しきる自信などない。
だからこそ、国民が何も知らないうちに
コソコソ参加を決めてしまいたかったのでしょう。

何しろTPPとは、
実態を知れば知るほど
反対が増えるという代物なのですから。

TPP賛成派にとって
最も邪魔な「障壁」は「民主主義」なのです。

TPP反対動画、ついに合計再生回数5万回!
You Tube http://www.youtube.com/user/gosendojo/#p/u/4/gI_cIWjd5O0
ニコニコ動画 http://www.nicovideo.jp/watch/1318137124

もし首相が
TPP参加の「政治判断」を実行したなら、
野田佳彦の名は確実に歴史に残るでしょう。
国を売り、民主主義を破壊した
最低の宰相として。
トッキー

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